ローマ人の物語 - 外伝 - 聖者の行方を追って
私がその
公園のある都市を訪れたのは、ある
詩人が百の都市国家を紹介するという
大きな祭りがきっかけでした。
その祭りのただ中、とある公園の都市に住む一人の青年が私の小さな街を訪れ、足跡を残してくれました。
この祭りの晩にほとんど来る人のなかった私の小さな街には百近い街道が開通し、私は祭りの熱気の余韻に浮かされながら、翌日から少しずつ街道巡りを始めるようになりました。
その公園に住む青年は、その後もちょくちょくと街道巡りで私の街に立ち寄ってくれるようになりました。
私も彼がいつもいる公園が大好きになり、だんだんと足繁く通うようになりました。
そんな穏やかな交流が続いていたある朝、私がいつものように公園を訪れてみるとそこは閉園されていました。
私は驚きあわてました。自分の街の入口に青年の消息を尋ねる貼り紙を出しました。
何度も門の閉ざされた公園を訪れてみました。ほかの人には見えない伝言を残しました。
そこには他にも見えない伝言がいくつも連なり、まだまだ増えていくようでした。
他の都市国家の者もみな一様に青年の消息を尋ねているに違いありません。
その青年はそれほどまでにたくさんの人に愛されていました。
その見えない伝言の数は最終的には60を越えたほどだったのです。
あとは待つことしかできません。やきもきとするだけの時間が過ぎていきました。
一人の
踊り子がいました。
やはり詩人の祭りの夜に私や青年と交流のできたある都市国家の
踊り子です。
彼女はあの公園がなくなった日から自らの都市を公園に模し、
いつでも彼が帰ってこれるように、彼が帰ってくるまで
「自分が公園になる」と宣言したのです。
私も感動しましたが、公園の主であった青年の感動は推し量れませんでした。
やがて青年がやってきて「引っ越しをするつもりだ」
という伝言をそっと残してくれました。
そのとき「これまで○○と呼ばれた人はもういないんだけどいるんだよ」
という言葉があり、とてもせつない気持ちになりました。
幾日かが過ぎ、この国に新しく
寺院が建立されました。
その寺院の主である青年僧はたいへんに見覚えのある顔でした。
そして自ら一休と名乗り、私のことを母上などと呼ぶのです。
一休という僧は人々の話をたいへんによく聞き、
またそれぞれの都市に的確で心のこもった足跡を残すので
ほどなくその寺院は参詣に訪れる人で溢れかえるようになりました。
その参詣者はどうも
女性の比率が高いような気がしてならないのですが
まあたぶん気のせいでしょう。
その僧はよく寺院の入り口の一番下の段に腰掛け歌を歌っていました。
歌っていないときにはよく歌について語っていました。
また、彼は透明感溢れるものがたりを語らせたら天下一品で右に出る者がなく
数多くの者がそのものがたりを聴きに訪れました。
そのものがたりに惹かれてやってくる者には
女性が多いような気がしてならないのですが
まあたぶん気のせいなのでしょう。
いろんな祭りがあるたびに私たちの都市は必ず互いに参加してきたのですが
今回の祭りの内容は、なんとその寺院にあてて恋文をしたためよ、というものでした。
たくさんの女性が彼に恋文をしたためていますが、どれもこれも熱い力作ばかりで、
私にはとても太刀打ちできそうにありません。
私が思わず彼に「モテモテね」と言うと
「えー、やめてくださいよ」と、こうなのです。
モテモテとモチモチって似てるけど
「モチモチね」と言われるのとどちらがいいですか。
「第7回 恋文企画・届けこの想い!」
♂♀♂♀♂ 恋文祭り、届けこの想い ♀♂♀♂♀
お題の相手ブログに向ける、恋するノンフィクション恋文コンテスト。
そうです、この恋文は、ノンフィクションです!
揺さぶれ、心。 あしらえ、魂。
笑いを取るも良し。 感動を呼ぶも良し。
選考は、お題の相手に決定権を委ねましょう!
優勝者は、次回のブログ指名ができます!!
開催期間: <次回開催地の主が決定>
審査員: <お題ブログの製作担当者>
審査方法: お題ブログの製作担当者からの、返信トラバにて決着!
♀ あくまでも、ノンフィクション恋文という姿勢を崩さないよう、
♂ 参加者の皆さんは気持ちをしっかりと持って、本気になりましょう。
♀ エスカレートして、ストーキングに走っても良いのです。
※ 誰でも参加出来るようにこのテンプレを記事の最後にコピペして下さい。
主催: 一休さん(竹野内)愛好同盟
♀♂♀♂♀ ♂♀♂♀♂ ♀♂♀♂♀ ♂♀♂♀♂
ボケきれず。
というワケで今宵限りの公園。
今夜いきゅうが来ないと想い、届きませんな(笑。
万感の想いを込めて
防人にTB。
えー。なんかこのスキン新鮮で気に入ったのでもう少しこのままでいます。
なんだか清純派に転向したような心持ちです。
スキンいつまでもそのままでいたかったのですが(?)まあ戻しました。